「疲れ目」 と「眼精疲労」 の違い
- 疲れ目
休憩や睡眠によって回復するのが 「疲れ目」 - 眼精疲労
休憩や睡眠をとっても、目の症状や頭痛などが残る病的なものを 「眼精疲労」
症状
- 「目の症状」 と 「からだの症状」
- 眼精疲労には 「目の症状」 と 「からだの症状」 があります。
- 目の症状
目が疲れる、ぼやける、かすむ、目が痛い、充血する、
目が重い、しょぼしょぼする、まぶしい、涙が出る
- 目の症状
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- からだの症状
かたこり、倦怠感、頭痛、めまい、吐き気
- からだの症状
原因
- 目の疲れやすい環境
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- コンタクトレンズの装用時間が長い場合も目に負担がかかり、疲れ目や乾き目を感じることが多くなります。
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- 仕事による過労や、精神的なストレスなどの心的要因で、眼精疲労が起こることがあります。ストレスの影響は、不安感やイライラ、眠れないといった精神的なことに現れる一方で、からだに対しても、高血圧、血行不良、胃潰瘍といった多様な病気を引き起こします。その一つとして、眼精疲労が起こることがあります。
- 屈折異常(近視・遠視・乱視)や調節異常(老眼)
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- メガネやコンタクトレンズが合っていない場合や、40~50代の人で目の調節力が落ちてきた人も、無意識に目を酷使しがちです。
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- 無理してピントを合わせようとすることで、目のレンズである「水晶体」やレンズを支える「チン小帯」「毛様体筋」といった結合組織や筋肉も、疲労を起こしてしまいます。
- VDT作業などの環境要因
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- VDT作業(Visual Display Terminals)とは、ディスプレイやキーボードを使用した作業で、一般的にはコンピュータを用いた作業のことです。
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- 同じ姿勢で長時間にわたり画面を見ることは、同じ距離で長い時間「目」のピントを合わせたままということになり、目の機能がフリーズしてしまいます。この状態をピントフリーズ現象といいます。
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- 一定の距離で目の機能がフリーズすると、それ以外の距離にピントを合わせようとしても合いにくくなり、遠くがしばらくぼやけた感じになるという症状がでてきます。
- 病気から生じる場合
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- 目の異常から、疲れを生じるケースもあります。
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- 緑内障では眼圧が上がり、その結果、目の疲れを感じることがあります。一般的に緑内障は徐々に症状が進行するため、視野の欠損などの自覚症状に気付いたときには深刻な状態に達していることが多い病気なので注意が必要です。
眼精疲労の予防と対策
- コンタクトの注意点
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- 過矯正(強すぎる度数)にならないよう、眼科で検査をして、コンタクトレンズを選びましょう。
使い捨てコンタクトレンズの普及で、少し見難いだけで気軽に度数を上げていってしまい、結果的に過矯正(強すぎる度数)になっている方も多くみられます。過矯正の場合、目の中のピントを合わせる筋肉を常に多く使って見なくてはならず、疲れ目から眼精疲労に発展することがあります。
- 過矯正(強すぎる度数)にならないよう、眼科で検査をして、コンタクトレンズを選びましょう。
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- VDT作業(コンピューターを使用した作業)は、まばたきの回数が減ってしまいます。まばたきの回数が減ると、目の乾きが促進されてしまい、ドライアイになる可能性が非常に高くなります。VDT作業において、まばたきの回数が減っていると感じていらっしゃる方は、人工涙液で目を十分に潤してあげましょう。
- VDT作業時の注意点
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- VDT作業(コンピューターを使用した作業で、パソコンのディスプレイ・テレビ・携帯電話・電子辞書なども含まれます)を長時間行うことは、視線はディスプレイ、キーボード、資料などの間を絶えず行き来するため、目はそのつどピント調節を行わなくてはなりません。よって疲労が起こりやすく、目の痛みや充血、かすみなどの症状が現われます。
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- ドライアイの関与も重要視されています。
ディスプレイを凝視している際、意識してまばたきをしないと、まばたきの回数は通常の4分の1以下と激減してしまいます。
そのため、涙の供給が減るうえに蒸発する分が増え、目の表面が乾いた状態になってしまい、ドライアイになりやすくなります。VDT作業において、まばたきの回数が減っていると感じる場合は、人工涙液で目を十分に潤してあげましょう
- ドライアイの関与も重要視されています。
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- VDT作業を長時間行うことで、目や体、心に支障をきたすことを「VDT症候群」または「テクノストレス眼症」といいます。症状としては目の疲れ・痛み・かすみ目・肩こり・イライラ・頭痛などで、ほとんど眼精疲労と一致しています。
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- VDT症候群(テクノストレス眼症)の症状は目だけにとどまらず、身体や精神面に様々な症状が現れます。身体に起こる症状では、血流障害によって起こる頚肩腕症候群で、主に首や肩の凝りを強く感じます。また、腰痛や手指のしびれ、震え、胃腸不良みられます。精神面では、抑うつ感や倦怠感、不安緊張のほか、イライラしたり、食欲に異常が起こる摂食障害、不眠などがあるので、慢性化しないように気をつける必要があります。
- 目を休ませる
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- ホットパックで目を癒してあげましょう。
眼球や眼球周囲を温めると血流が良くなります。疲労物質をなるべく取り除き、筋肉を柔らかくしてあげましょう。ホットタオルや市販のホットパックで、目の周りを毎日1~5分温めてあげます。パソコン作業や読書の合間、または就寝前に温めるのも効果的です。
- ホットパックで目を癒してあげましょう。
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- 目を閉じると防御反応で眼球がまぶたの上の方に向き、寝ている間に何かが刺さっても黒目は傷つかないようになっています。起きている時の状態とは違って眼球がまぶたの上の方に向くことで、筋肉がリラックスできるようになっています。
また、まぶたを軽く閉じると光を少し感じますが、熟睡して黒目がまぶたの上に行けばほとんど光を感じなくなります。この眼の中に光が入ってこない状態というのも、眼球のリラックスにつながります。
- 目を閉じると防御反応で眼球がまぶたの上の方に向き、寝ている間に何かが刺さっても黒目は傷つかないようになっています。起きている時の状態とは違って眼球がまぶたの上の方に向くことで、筋肉がリラックスできるようになっています。